夢精のメカニズムと健康状態の関係について解説!!
公開日:2023年03月02日|最終更新日:2023年04月21日
- 性機能

男性であれば、夢精という現象を体験したことがある方は多いかと思います。
簡単に言うと眠っている間に射精してしまう現象なのですが、自分の意識とは関係ないところで射精が起こるなんて、よく考えると不思議ですよね。
興奮しないと勃起は起こらず、勃起しないと射精はできないはずなのに、それが眠っている時に起こっている…?
今回は、この夢精がどのようなメカニズムで発生するのか解説していきます!
健康状態に関係している場合もあるそうなので、一緒にチェックしてみましょう♪
睡眠中の勃起と射精
例え眠っている間の出来事だとしても、射精があったということはつまり、その直前まで勃起していた、ということになります。
では、どうして睡眠中にも関わらず勃起が起こるのでしょう?
夢精という現象のベースには、朝立ちという生理現象があります。
眠りのサイクルや朝立ち(夜間陰茎勃起現象)については、こちらの記事を参照してください!
睡眠中に射精が起こるメカニズム
それでは次に、睡眠中の射精について考えていきたいと思います。
「夢精」というくらいですから、その要因は眠っている間にみている夢にあるのでは?と思った方、正解です!
夢をみる理由には諸説あり、「脳が記憶やその日の出来事を情報として整理している」という説が有力だと言われています。
それらが映像化された際、わずかでも性的興奮を覚える内容が含まれていると、夜間陰茎勃起現象と結び付いて「勃起+興奮=射精」の方程式が成立するのです。
ただ、夢精の全てが必ずしもこの方程式の下で行われているわけではなく、性的な夢やオーガズムを伴わない場合があることも指摘されています。
脳や夢についてはまだまだ解明されていない部分がありますからね…。
ひとまず、夢精は眠っている間に本人の意思とは関係なく起こる射精である、ということだけご理解ください。
また、睡眠中に興奮を与える材料は夢だけとは限りません。
例えば寝相の問題でアソコに手が当たったり、衣服や寝具で擦れたりした時に、その刺激が肉体的な興奮へと繋がるケースもあるようです。
夢精は病気のサイン?
夢精が最も盛んに行われるのは10代、いわゆる思春期や青年期と呼ばれる時期です。
身体の成長に合わせて精嚢腺(せいのうせん)や前立腺が大量の精液を生成するため、それを溜め込み過ぎないように自律神経が働いて体外へと吐き出させようとするのです。
この働きは、10代を超えても度々行われることがありますが、基本的には生殖機能が正常に働いている証であり、病気などではありません。
しかし、夢精を含めた自分の意思による性的行為を伴わない射精(遺精と呼びます)が1日の間に2~3回以上起きる場合は要注意!
健康状態に異常があるサインの可能性があります。
男性は身の危険を感じると本能的に子孫を残そうとする、という話を聞いたことはありませんか?
もしかしたら、疲労やストレス、精神疾患などによってその本能が呼び起こされ、なりふり構わず身体に命令を下しているのかもしれません!
特に、性行為やセックスや自慰行為をしなくても勝手に射精してしまうことが頻繁にある、年齢を重ねて性欲や身体機能は低下しているのに射精はしてしまう、といった現象に心当たりのある方は、1度ご自身の健康状態を疑ってみましょう。
健康に過ごすために
夢精の頻度には個人差があるので、人より頻度が高いからといって一概に病気であるとは断言できません。
また、健康な方でも夢精が全く行われなくなることはほとんどないようです。
従って、日常生活に支障がないようであれば、夢精を恥じることはないのではないかと思います。
ただ、ご自身の健康状態に不安があるなら医師に相談してみるのも良いでしょう。
疲労やストレスが溜まっている自覚のある方は、それらの解消を試みると良いかもしれませんね♪
EDで勃起できない場合の改善方法と似ていますが、生活習慣の見直し、適度な運動、十分な睡眠、禁酒・喫煙などを心掛けてみてください!
まとめ
夢精は、未だ解明されていない部分のある不思議な現象です。
人によって、健康の証となる場合もあれば、病気のサインとなる場合もあります。
「まだまだ若いな」と喜ぶか、「何か異常があるのかもしれない・・・」と身構えるか、受け取り方もそれぞれでしょう。
中・高年に差し掛かる年齢の方では、仕事や家庭でのストレスが気付かない間に蓄積されてしまっていた、なんてことも珍しくないようですから、体調管理には常に気を配るようにしてください。
いつまでも健全なナイトライフを楽しむためにも、健康第一の精神で無理をせずに過ごしましょう。